マジェスティS

YAMAHA MAJESTY S オイル交換

この情報はマジェスティS(XC155/機種コード2LD1)の2013年発行のサービスマニュアルを参照した内容です。細心の注意を払い記載していますが、情報の間違いや筆者の認識違いが含まれる可能性があります。いかなる場合においても、本ブログの情報で発生した損失・損害につきまして、私は一切の責任を負いません。整備に自信の無い方は、信頼できる整備事業者にご依頼ください。

整備データ表
項目サービスマニュアルの数値
推奨オイルヤマルーブプレミアム
ヤマルーブスポーツ
ヤマルーブスタンダードプラス
粘度10W-40 JASO・MA
オイル量
オイルドレンプラグ/オイルストレーナーの交換をした場合(定期交換時)
950cm3
オイル量
総量(エンジンオーバーホール時)
1000cm3
交換時期
(メーターのエンジンオイル交換表示点灯まで)
初回1000km
以降3000km毎
締め付けトルク
オイルドレンボルト
20Nm(2.0kgf・m)
交換部品などオイルドレンボルトガスケットは損傷があれば交換
オイルストレーナーカバーを外した場合は新品のOリングと交換
備考必要に応じてオイルストレーナーを清掃
マジェスティS(XC155)の2013年発行サービスマニュアルを参照

交換の手順

エンジンの暖気

オイル交換前に数分間暖気します。エンジンを触ってほんのり温かく感じる程度でOKです。

暖気のやりすぎは、やけどの恐れがあります。特にマフラー周辺に触れないように注意する。

エンジンオイルを抜く

  • オイルパンやオイルポイパックなどを用意する。
  • オイルフィラーキャップを取り外す。
  • ドレンボルトを取り外してオイルを排出する。

オイルストレーナーの清掃を行う場合は、記事の最後のほうをご参照下さい。

ドレンボルトを締める

  • ドレンボルトのガスケットが潰れすぎていれば交換する。
  • ドレンボルトを締め付ける。

オイルドレンボルト 締め付けトルク 20Nm(2.0kgf・m)

オイルを注入する

  • エンジンオイルを注入する。入れすぎると面倒なので、8割程度の量で一度オイルレベルを確認します。
  • フィラーキャップを締める。

オイル量 950cm3
グレード 10W-40 JASO・MA

オイル量(レベル)の確認

  • エンジンを数分間暖気してエンジンを停止させる。(1分~2分)
  • 2分程度置く。
  • オイルレベルを確認する。(オイルフィラーキャップを抜き、オイルを拭いて再度ねじ込む)
  • 不足があれば足して調整する。

車体は、水平な場所にメインスタンドで立てる。

オイルストレーナーの清掃(たまにでOK)

オイルストレーナーはオイルストレーナーカバーを取り外して取り出します。

メッシュのフィルターで、任意のタイミングで清掃します。オイル交換毎に行う必要はなく、数回に一度、またはクランクケース内に異物が入った場合や、エンジンをOHした後の初回オイル交換時などに行えばOKです。

オイルストレーナーカバーのOリングは、一度分解したら新品と交換します。

注意!これはオイルドレン(オイルの排出口)ではありません
オイルストレーナーカバー 締め付けトルク 32Nm(3.2kgf・m)

オイル交換トリップメーター リセット

スピードメーター部の、オイル交換トリップメーターをリセットします。

「SELECT」ボタンで、”オイル交換トリップメーター”を表示させ、「RESET」ボタンを3秒以上押します。「OIL CHANGE」の点滅もリセットされます。

ワンランク上の整備へ

作業の終わりに、オイルドレン・フィラーキャップ周辺に付着したオイルを、パーツクリーナーとウエスで完全に除去することをお勧めします。

こうすることで、万が一、オイル漏れがあってもすぐに気づけます。

また、オイルが砂やホコリを呼び込み、次回整備時に噛みこんだりして作業性が下がることも防げます。

service-manual-image
YAMAHA マジェスティS 整備解説 目次マジェスティSの整備手順や締め付けトルクなどをサービスマニュアルを元に自動車整備士が解説!...
ABOUT ME
tonton
はじめまして、トントンです! このブログでは、ものづくりをこよなく愛する私が今までに得た知識や経験、ノウハウ、加工方法などを発信していきます。 30代の製造業のおっちゃん、主な生息地は大阪の工業地帯、好きな企業は静岡鐵鋼所とHiKOKIです!よろしくお願いします! 主な資格は、二級自動車整備士(ガソリン・ディーゼル)、大型自動二輪、普通自動車免許、危険物取扱者乙種(1~6)など